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【投稿】福岡「SAYAMA」上映実行委員会より

 「何歳になられるんですか?」福岡一番の繁華街・天神で3月の街宣をおこなっていると、下山鑑定のパネルをじっと見ていた婦人が訪ねた。石川一雄さん79歳。狭山事件の犯人にされてもうすぐ55年。この年月は重い。権力による部落差別犯罪が続いている。もう決着を付けなければならない。よびかけ人による意見広告運動はこの思いと一致した。私たち自身もよびかけ人となり、さらには地元九州でのよびかけ人を募り意見広告運動九州も立ち上げ、その会議も行い、5月掲載まで全力を尽くすことを確認した。

 私たち上映実行委員会は、20155月に天神町の隣保館であった上映会の反省会の中から提起された交流会からはじまった。思想信条を乗り越え狭山再審勝利のために集まることを確認。再審運動のすそ野を広げる勢力になる、そのために上映会をやろう、そのために自分たちの学習会を取りくもう、凝り固まった頭をぶち壊し、初めて見聞きする人が参加できる運動にしようと福岡「SAYAMA」上映実行委員会を立ち上げた。2016626学習会、1120上映会、翌年521講演会をとりくんだ。徐々に膨らんだ賛同・参加者から街頭宣伝への意見が出され第4日曜日を定例化し2017827日天神パルコ前で第一声を発した。この3月で8回を数えた。参加者も多いときは20人をこえ、チラシを工夫しながら作成し、毎回200300枚を手渡す。下山鑑定のパネルやかもいも手作りで展示。中学生、若者、高齢者、外国人いろんな層が署名の呼びかけに応じる。ブログも開設し、他県から問い合わせやフェイスブックでよびかけるという人、帰って旦那さんに意見広告の話をするという女性など徐々に広がりを感じる。意見広告運動九州でもブログを起ち上げ、独自のチラシや527意見広告運動の報告集会と「獄友」上映会を訴えている。

 狭山事件そのものを知らない人、狭山は過去のものと思っている人、狭山は知っていても下山鑑定など新証拠を知らない人がたくさんいます。いったいどうすれば再審の門は開かれるのか?私たちに何ができるのか?この問いに私たち上映実行委員会は全力で応えきり、意見広告運動をはじめ国民的大運動をおこして、東京高裁に下山鑑定の事実調べをおこなわせ、狭山第3次再審の実現をせまる決意です。全国の狭山をたたかうみなさん、共にがんばりましょう。