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拝啓 東京高裁・後藤眞理子裁判長様下山博士はじめ鑑定人尋問をひらいてください

 東京高等裁判所・第4刑事部 後藤眞理子裁判長。あなたは、狭山事件の再審請求を担当されています。あなたの判断で、55年間、無実を叫びつづけ、79歳になられた石川一雄さんの命が左右されます。差別に苦しむ無数の人生も左右されます。過去の裁判長の轍を踏まず、この事件にひめられた差別を見抜き、公正審理に徹底してください。

 

 とりわけ、私たちは、下山博士をはじめとした、鑑定人の尋問を強く要求します。「決め手の物証」とされてきた万年筆は、まったく別物、脅迫状の筆跡も999%別人であると証明されました。これらの鑑定人の尋問は、民の要求よりも前に、ただちに裁判官が会って意見を聞くのは当然すぎるほど当然です。

 

 昨今、安倍政権の中枢部が、「働き方改革」や森友問題などで揺らいでいます。権力者が、データを改ざん、あげくには証拠の偽造が浮上しています。狭山事件は、それこそ権力者による、証拠の偽造・ねつ造のデパートではありませんか。その点をこそ、徹底究明することは、司法の根幹、国民の信頼を左右します。

 

 後藤裁判長にあっては、他にも増して、足利事件における自身の苦い教訓の故にこそ、政治家や官僚たちとはきっぱり違う、公正な判断をされることでしょう。

 

 私たちは、ここに、後藤眞理子裁判長に、下山博士をはじめとした鑑定人の尋問―徹底した事実調べを要求します。そして、この第3次再審でこそ、狭山事件の再審の開始を要求します。

 

 

 

 2018年3月24日 狭山意見広告に賛同する友人一同

意見広告運動チラシ「九州版」。映画『獄友』上映会も!

映画『獄友』予告編